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LSTR療法学会の趣旨
Mission of the LSTR Therapy Association

 本学会は、歯科医学の発展と歯科医療水準の向上、会員相互の親睦を目的として創設されました。
その理念に基づき、学術研究の推進や知識の普及を通じて歯科医療の質を高め、会員の資質向上や交流を促進するとともに社会に開かれた活動を行い、国民の健康の向上に貢献することを目指しています。​​

以下に掲げる趣旨は、2002年の創設時に発起人によりまとめられたものです。当時の名称や活動方針を反映しています。その後の学会の発展に伴い、一部内容は変化していますが、理念の原点として今日も大切に受け継がれています。なお、内容は当時のものであり、現在の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。

 病巣無菌化組織修復療法(Lesion Sterilization and Tissue Repair 又は Lesion Sterilization and Tissue Regeneration)は、細菌が関連する疾患の治療としては極めて常識的な、病巣の細菌を除去する手法(病巣無菌化)として細菌学的、あるいは病理学的に基礎研究がなされ、その過程で、病巣が無菌化されるとその組織が修復(Repair)されることが分かりました。その組織の持つ臨床的に重要な役割・機能が回復される、あるいは保持される、また、場合によっては組織が再生される(Regeneration)ため、病巣無菌化組織修復療法と命名されています。
 現在、病巣無菌化の手段として3Mixとして知られている抗菌薬剤を用い、主にう蝕とその継発病変での病巣の無菌化と組織修復が行われています。その効果が認められて一般歯科治療現場で広く用いられているように思われますが、この療法に関する情報の正確な伝達の場や、情報を交換する場が無く、また、臨床成果も個人レベルで死蔵されているとおもわれます。正確な臨床手法の伝達や情報交換、臨床成果の報告などが行われれば、極めて有効に機能すると信じています。さらに適切に実施されたLSTR療法による多くの症例報告と臨床成果が報告され、広い範囲での多くの臨床成果が集計されれば、この療法がより広範に認知されるものと思われます。
 なお、う蝕治療やこれに継発する疾患で用いられている従来の治療手法も基本的に、病巣の原因細菌を除去する(病巣組織と共に病巣細菌も一緒に除去する)、あるいは無効化するものになっていますし、病巣無菌化の用いる手法は、必ずしも抗菌薬剤の利用、3Mixに限るものではないと思われ、より広範な手法の開発・研究も期待されますが、このLSTR療法によって病巣が修復される事から示された歯科治療の方向性、すなわち病巣組織を出来るだけ除去せずに保存し機能を回復させる、あるいは無菌状態を保って組織を再生させると言う概念は、歯科医療の将来に向けた新しい概念であり、この方面での研究や療法の開発も期待されます。
 今回、この様な趣旨で「LSTR療法研究会」を発足させ、活動を開始しようとしています。
 趣旨に賛同下さいまして、研究会に会員として参加頂けますようお願い致します。​

設立発起人
星野悦郎、子田晃一、宅重豊彦、戸高勝之

本ページの内容は、LSTR療法学会公式サイトの情報に基づいて掲載しています。

最終更新日:2025年11月10日

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